中国新聞


佐伯区の母子生活支援施設
民間移管求める声も
「見直し検討委」が分科会


 広島市は23日、市の事業を外部の視点で検証する「事務事業見直し等検討委員会」の第1分科会の1回目を開いた。母子生活支援施設(佐伯区)について一部の委員は民間移管の必要性を指摘した。

 同支援施設には、家族の暴力や経済的な困窮の問題を抱える母子が暮らしている。社会福祉法人が2006年度から指定管理者を務め、09年度の利用率は定員20世帯に対し、88・3%。10年度予算の事業費は6185万円で、市が2824万円を負担し、残りを国や県などが出す。

 分科会で、暮らしと経済研究室主宰の山家悠紀夫委員が「市内に民間の3施設がある。市が運営する特段の意義はないのではないか」と主張。鳥取大特任教授の光多長温委員は「父子にも支援が必要だ」と指摘した。

 これに対し、末田明美こども・家庭支援課長は、民間移管でサービスを高められるかどうかの判断を含め「現在の指定管理が終わる14年度以降の方向性を検討したい」と答えた。(藤村潤平)

(2010.8.24)


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