福山市学校給食会4月以降が対象
児童・生徒の給食費の出納をしている福山市学校給食会(会長・吉川信政教育長)は13日、これまで校長が個人的に立て替えてきた給食費の滞納分を給食会の会計で処理する方針を決めた。滞納額はこれまでは明らかになっていなかったが、市教委は6月、約200万円の滞納額の大半を校長個人が立て替えている実態を初めて公表していた。 給食会の事務局を務める市教委が、13日に市役所で開いた評議員会で方針を伝えた。出席した校長、PTA会長たち約30人も同意した。対応は今年4月以降の分が対象で、既に立て替えられている滞納分を学校を通じて返金するという。 市教委は6月、2009年度分の給食費滞納額を独自調査した結果を初めて公表した。滞納額は幼稚園19園、小学校78校、中学校8校の計105施設で約200万円あった。滞納額は、ほとんどを校長がポケットマネーで負担しており、約30万円を立て替えていた校長もいたという。 市教委は、各校が保護者から給食費を集めて給食会へ支払う仕組みは変えないが、滞納分は給食会の会計で処理するように変更。あわせて滞納世帯には学校や市教委が納付を求めることにした。 市教委は、子ども手当で給食費を納めるように滞納世帯に働きかける試みもしている。市教委学校保健課は「給食費は保護者負担が原則。校長個人が立て替えるような仕組みは不適切だと判断した」としている。(武内宏介) (2010.7.14)
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