広島文化学園大・短大 親子に施設開放 学生が保育研究
広島文化学園大と同短大が毎週火曜日の午前10時半から正午まで、広島市安佐南区の広島長束キャンパスで、乳幼児と保護者を対象とするオープンスペース「ぶんぶんひろば」を開いている。 地域の親子に安心して過ごせる場を提供し、子どもの発達や教育・保育に関する学生たちの実習・研究に役立てるのが狙い。「子ども・子育て支援研究センター」の10月開設に先立ち、5月から試験運営を始めた。利用は無料。 事務室を改造した約150平方メートルのスペースを開放。保育士2人が常駐している。ウッドデッキも備えた明るい空間に、遊具やおもちゃ、絵本などを豊富にそろえている。母親の思いや悩みを聞く相談室や子どもの動きを多角的にとらえるためのカメラ3台も置いた。 現在は、安佐南区内の親子連れが、毎週5〜15組集まっているという。長女(1)と数回訪れた近くの主婦安部淳(あき)さん(35)は「公園なんかだと子どもから片時も目を離せないけど、ここなら安心。学生の勉強の役にも立てるなら、できるだけ協力もしたい」と話していた。 同センターの正式オープン後は毎週火、金曜日の午前10時半から午後3時まで開く予定。同センターではこのほか、小学生が放課後に集う「ぶんぶんクラブ」や障害児の親子を招く音楽教室「ミュージックチャイルド」などの開設準備も進めている。 センター長を務める学芸学部の原田宏司学部長は「大学と地域が互いのニーズを満たしながら、自由に交流できる場にしたい」と話している。(松本大典) (2010.6.28)
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