読み語りで山口県教委表彰 本と子ども、橋渡しに意欲
柳井市の読み語りグループ「たまてばこ」が、読書意欲の向上に貢献した団体に山口県教委が贈る「県子ども読書活動団体表彰」を受賞した。メンバーは受賞を励みに「本と子どもの橋渡しを続けたい」と張り切っている。 「今日は動物の絵本だよ」。毎月第1土曜日午後、ふれあいタウン大畠(同市大畠)で開くおはなし会。0歳から小学生までの子どもたちが、目を輝かせて見入っていた。 おおむね年中以下と年長以上の2グループに分け、タウン内にある市立大畠図書館から選んだ絵本などを読む。代表の村上芙美代さん(67)=同市神代=は「興味がわけば同じ本がすぐに借りられる。本に親しむきっかけをつくりたい」。 たまてばこは1988年8月に発足。大畠地区を中心に元幼稚園の保育士や主婦たち女性10人と男性1人が所属する。一部は遠崎、神西の両小学校で読み語りをしているほか、地域のお祭りでは絵本を基にした人形劇や紙芝居も披露してきた。 同タウンのおはなし会では毎月訪れる親子連れの姿も。結成以来のメンバー河辺泰子さん(66)=同=は「最初はにぎやかな子どもが、集中して聞いてくれるようになる。子どもの変化が励みになります」と話す。 同表彰は昨年度からスタート。本年度は市町から推薦を受けた県内14団体のうち5団体が受賞した。村上さんは「できる限り長く活動し、本との出会いを提供したい。メンバーの若返りを図れれば」と新しい仲間を募っている。(久保田剛) (2010.6.28)
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