預かり任せて ママの登録増 友達でき負担が減る
一般家庭で子どもを預かる三次市の子育てサポート事業で、育児中の20〜40歳代の母親が、よその子を積極的に預かる例が増えている。わが子と預かった子が一緒に遊んでくれることで母親一人にかかりがちな負担が軽減。親子とも、新しい友達を増やせるという利点もある。 「預かった子がうちの子をかわいがってくれ、むしろ助かっています」と話すのは、同市畠敷町の主婦中村紀枝さん(39)。8歳の長男と11カ月の長女がいて、近所の5歳と3歳の子を毎週金曜日の夕方に預かっている。 事業の対象は、市在住の0歳児から小学6年生まで。市が仲介する登録制で、子どもを預かりたい「まかせて会員」と、預かってほしい「おねがい会員」から成る。 市育児支援課によると、3月末時点で「まかせて」182人、「おねがい」803人。このうち、子育て中で両方に登録している会員は50人いる。1年間で14人増えた。「まかせて」の年齢は20〜40歳代が68%を占める。 中村さんも両方登録の一人。サポート現場を訪ねると、長男の友人も交え、子どもたちがサッカーボール遊びに夢中。中村さんは長女を抱っこして見守っていた。「大変そう、と言われるけど、人数が増えても子ども同士遊んでくれる。預けるときは、子育て中の人の方が安心感が強い」。中村さんは、肩ひじ張らない相互保育の効果を感じている。(桜井邦彦)
(2010.6.4)
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