中国新聞


公園遊具 長寿命化へ
廿日市市217ヵ所調査
安全保ち維持費節減


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廿日市市中心部にある公園。市は市内すべての公園遊具を対象とした長寿命化計画を策定する

 廿日市市は本年度、公園の遊具をより長く安全に使うため、「公園施設長寿命化計画」づくりに乗り出す。すべての遊具の状態を調べ、危険度や健全度などの状態を判定。補修や更新時期などを盛り込む。(山本秀人)

 市内の都市公園217カ所が対象となる。ブランコや滑り台、鉄棒、シーソーなどの遊具1件ごとに金具の腐食や摩耗の具合、ぐらつきなどの状態を調査し点検表を作成する。

 各遊具を「修繕の必要なし」「定期的に観察する」「部分的に修繕」「使用中止」まで4段階で判定。定期点検の回数やチェック項目を定め、補修や更新に必要な概算費用や時期を盛り込む。

 遊具を安全に使える目安となる「標準使用期間」は、鉄製が15年程度、木製が10年程度とされている。計画は、きめ細かな手入れで、遊具を長持ちさせ、老朽化による維持管理費や更新費用の節減につなげるのが目的。本年度と来年度の2年間で策定し、優先度の高い遊具から順次修繕していく。

 事業は、国が2009年度から5カ年の時限措置で設けた交付金制度(創設時は補助制度)を活用する。本年度の事業費は1千万円。2分の1が補助され、将来的に遊具を更新する際に国から補助を受ける前提となる。県内では、呉市が09年度に同様の計画を策定している。

(2010.6.3)


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