臨床心理士ら派遣
尾道市は22日、臨床心理士などの専門スタッフが保育所や幼稚園に出向いて未就学児の療育相談にのる「支援指導事業」をスタートさせた。 この日は因島田熊町の田熊保育所を、市から委託を受けた療育施設の臨床心理士と保育士が訪問。保育室などで子どもの様子を見た後、保育士からの気付きや心配ごとを聞いた。 「友だちと遊ぼうとしない」「手厚い保育が必要な子もいる」など現場の悩みに対し、臨床心理士は「最初に約束して輪の中に入れたらほめて」などとアドバイスしていた 市ではこれまでも保育士が療育施設などに出向いてアドバイスを受けることはあった。しかし、実際に子どもの行動を見た方がアドバイスも的確になることから、療育施設に委託して施設へ訪問指導することにした。 また、市は小児科医や保健師に5歳児の保護者が療育相談できる体制も整備する。健診時などの相談は今までもあったが、子どもの行動の特徴が把握しやすくなる5歳児段階での相談体制を充実させるという。(山成耕太) (2010.4.23)
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