中国新聞


障害児放課後ケアに力 周南市
受け入れ4ヵ所に拡充
来年度 全学年対象目指す


 周南市は市内に2カ所ある県立総合支援学校の児童、生徒の放課後ケアに力を入れる。障害がある子どもを保護者が安心して預けられる場所を4月から倍増の4カ所に拡充。共働きの保護者が増える中、2011年度には小学1年〜高校3年の全学年受け入れを実現する方針だ。

 「障害児タイムケア事業」で、8日、新たに受け入れ場所となった2カ所のうちの一つ、市障害者デイサービスセンター(古川町)で開所式があった。利用する5人のうちの2人と保護者、担当職員が出席。14歳の長男を通わせる近くの会社員三浦真美さん(47)は「これまで私の親や妹に面倒を見てもらっていた。みんなが楽になる」と喜んだ。

 周南市の障害児タイムケアは、周南総合支援学校(久米)と徳山総合支援学校(栗屋)に子どもを通わせる保護者の就労支援のため06年度、市内2カ所でスタート。委託を受けた市民グループや社会福祉法人が、平日の下校時から午後6時までと夏休みなど長期休暇中の午前8時半〜午後6時に有料で障害児を受け入れている。利用料は6時間以上千円▽6時間未満4時間以上750円▽4時間未満500円―の3段階。

 年度当初の申込制で本年度の利用予定は4カ所計約20人。市福祉事務所は「需要が増えている。11年度は小学1年も対象としたい」とする。

 障害がある児童、生徒が通う総合支援学校の放課後ケアは萩市や下関市なども取り組んでいる

(2010.4.9)


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