中国新聞


ネット・携帯トラブル防げ
子を守る会議設置へ 市教委


 インターネットや携帯電話が絡むトラブルから子どもを守るため、広島市教委は、適切な利用方法などについて話し合う「電子メディア子ども会議」を今夏までに設ける。子どものネットや携帯電話の利用状況を調べ、対応策をまとめる。

 公募で選ぶ中・高校生と、市の委託で子どもにネットの利用マナーを教えている保護者たち約10人で構成。小学生の参加も検討する。定期的に会合を開くほか、ネット会議でも意見交換する。

 主に子どもたちが、話題になっているサイトや身近で起きたネット、携帯電話のトラブルを報告。利用方法をメンバーで議論し、市の「青少年とメディアに関する審議会」に報告書を提出する。

 市は2008年に制定した条例に基づき、18歳未満に販売する携帯電話に有害サイトの閲覧制限(フィルタリング)をかけるよう販売店に義務付けている。フィルタリングの対象範囲にも議論の結果を反映する。市教委育成課は「子どもが、ネットや携帯電話とどう接しているのか大人には見えにくい。活発な意見交換でトラブル防止策をつくる一助にしたい」と説明している。 (教蓮孝匡)

(2010.4.3)


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