広島市が指針案まとめ 待機児童解消や不登校者減 広島市は23日、子育て支援策の指針「市子ども施策総合計画案」をまとめた。核家族化を背景に社会全体で子育てをする必要性を掲げ、待機児童の解消などに向けた37の数値目標を定めた。 計画は2010年度からの5年間。基本目標として、@子どもの健やかな育成A子育て家庭支援B豊かな教育C子どもの社会参加―を設定し、数値目標を盛り込んだ。待機児童の解消では民間保育園を7園新設したり、市立幼稚園を保育園に転用したりして定員を2764人増加させ、待機児童をゼロにする。 このほかの数値目標は、乳児がいる全家庭へ保健師たちが訪問▽児童・生徒100人当たりの不登校者を1・20人から1・16人に減少▽子どもたちが遊べる公園・緑地面積を30ヘクタール増やす―など。 現行の子ども施策に関する計画は本年度に終了する。42の数値目標を掲げていたが、待機児童数や子育てのストレス軽減など約3割が達成できない見通し。市こども未来企画課は「核家族化や近所付き合いの希薄化で親の負担が増している。新しい計画では、身近な育児環境を整備する視点を強化した」と説明している。(教蓮孝匡) (2010.3.24)
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