耐震不十分で市 12年度完成予定 駐車場100台確保
庄原市は、西本町の庄原保育所を三日市町に移転、新築する。老朽化し、耐震性も十分とはいえないため。新年度当初予算案に用地取得や基本設計費計約1億6900万円を計上。2012年度完成予定で、総事業費は約6億8300万円を見込んでいる。 移転先は、土地開発公社が市営住宅の移転予定地として07年度に先行取得した約6400平方メートルと、隣接する民有地の計約7200平方メートル。鉄筋か鉄骨2階延べ1700平方メートルの園舎を建設し、駐車場を約100台分確保する。 定員は現在の150人から180人に増やす。近年、市内の待機児童は年度初めはゼロでも、年度途中では数人が待機している現状に対応する。 現在の庄原保育所は敷地約2800平方メートル、園舎は1978年に建設した鉄筋2階延べ1100平方メートル。09年度の耐震診断では国交省の耐震基準を満たしたものの、文科省の基準は下回った。駐車場もなく保護者から改善要望が出ていた。 移転新築予定だった公営住宅は、今後、雇用促進住宅を取得して対応する。現在の保育所近くの市民会館駐車場が庄原赤十字病院の増改築で使えなくなるため、保育所跡地は駐車場とする。 市女性児童課の三上秀明課長は「駐車場ができるので安心して送迎できるようになり、園庭も広くなる。メリットは大きい」と話している。(梨本晶夫) (2010.3.19)
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