三次市、独自支給を中止 児童クラブ改修に転用 三次市は6日までに、国の「子育て応援特別手当」の支給停止に伴い、国の要件に満たない子どもを対象とする市の独自支給を中止し、補正予算に計上していた964万円を放課後児童クラブの移転・改修など子育て支援事業に充てることを決めた。 市が独自に支給対象と見込んでいたのは2002年4月2日〜03年4月1日生まれの第1子、268人。 支給予定だった964万円は、三良坂小学校内にある手狭になった放課後児童クラブの、農村ふるさとセンターへの移転・改修、他の児童クラブ施設の改修、備品購入などに転用する考え。国から支給予定だった約5400万円は年度内に減額補正する。 子育て応援特別手当は、自公政権の経済危機対策として昨年度始まった。市は昨年度と本年度ともに対象外とされた子どもを救済するため、独自支給を計画。昨年9月の市議会定例会で予算案が可決され、年内に申請受け付けを始める予定だったが、新政権が10月に支給停止を決めた。 市育児支援課は「前提となる国の制度が無くなったとはいえ残念。子どもの安心安全の確保を図り、子育て支援を充実させたい」としている。(見田崇志) (2010.1.7)
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