学校半数で問題投稿 657件確認 「個人情報」が最多 有害サイトから子どもを守るための岡山県教委のネットパトロール事業で、事業開始後の約2週間(10月19〜31日)に、小学校を除く県内全公立学校244校の約半数の118校について問題投稿計657件が見つかった。 パトロールは、委託業者が学校裏サイトや自己紹介サイト「プロフ」などを調べる。問題投稿は中学校が67校(県内全校の40・9%)計267件、高校が51校(同76・1%)計390件だった。 内容は自分や他人の実名、学校名、電話番号などを書き込む「個人情報の流布」が462件で最多。個人への「いじめ・中傷」26件、喫煙や窃盗の経験談など「不法行為」2件、けんか予告など「トラブル」2件。「その他」は165件で、大半が他校の中傷だった。 危険度は必要に応じ対応が要る「低」640件、早期対応が必要な「中」17件。犯罪予告など緊急対応が必要な「高」はなかった。 業者から報告を受けた学校は、投稿した児童・生徒らへの指導、サイト管理者への投稿削除の要請などを実施。パトロールは11月から対象を小学校にも広げた。県教委指導課は「いじめの早期発見などと併せ、個人情報を書き込むことの危険性に気付かせる指導にも努めたい」としている。(教蓮孝匡) (2009.12.21)
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