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井原・出部幼稚園の拡充を提言 検討委最終案「１１年度末までに改築を」
築約３０～５０年以上が経過している井原市立出部幼稚園（同市上出部町）の建設計画検討委員会（渡辺良信委員長、１２人）が最終案をまとめた。３年教育への拡大や完全給食実施、預かり保育に対応した園舎を現在地に建て替え、２０１２年度から使えるようにするよう市教委に提言した。 最終案は新園舎を鉄骨２階とした。従来の４、５歳児用の教室に加え、新たに３歳児用の教室や完全給食実施に備えたコンテナ室、預かり保育室を用意。これまでなかった駐車場も送迎の保護者や来客用に９台前後整備するよう求めた。「遅くとも１１年度末までに改築されることを期待する」と結んだ。 関係者によると、市が提言に沿えば１０年度に設計予算を計上。１１年度に現在の鉄筋２階（１９８０年築）や鉄骨平屋（７５年築）、市内の全１３幼稚園で最も古い木造平屋（５６年移設）をすべて取り壊し、新園舎を建設する。その間、仮園舎を隣接する出部小運動場に建てるという。 現在、出部幼稚園の園児は６９人。市内に１０ある２年教育の園では最も多い。園舎の老朽化に加え、町内には若者世帯が多い四季が丘団地もあり、建て替えの要望が出ていた。市教委は６月中旬、幼稚園や出部小、出部公民館、地元関係者などでつくる委員会を設置し検討を重ねていた。 佐藤勝也教育長は「園児が安心安全に過ごせるよう、最終案を最大限尊重しながら検討したい」と話している。（佐藤正明） (2009.11.24)
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