中国新聞


府中小 校舎建て替え
来年度着工 老朽化 耐震補強は困難


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 広島県府中町は、府中小(本町)の校舎を建て替える方針を決めた。築50年以上が経過して老朽化が進み、補強工事では耐震化に対応できないと判断した。来年度に着工し、2013年度末までの完成を目指す。

 府中小は児童数727人。計25学級あり、1万8630平方メートルの敷地内に校舎6棟を持つ。計画では、1957年建築の鉄筋3階建て3棟(延べ計4625平方メートル)を解体。工事車両の進入路を確保するため、74年に増築した同1棟(延べ1036平方メートル)も取り壊し、比較的新しい2棟を残して建て替える。

 来年3月末までに新校舎の規模や配置、教室数などを盛り込んだ基本設計を作成する。10年度に実施設計を終え、着工する。総事業費は15億〜20億円を見込んでいる。

 町は、なるべく仮校舎を建てる必要がないよう、校舎の新築と解体を並行して進める考え。町建設部も「空き教室の活用も検討しながら、学校活動に支障が出ないよう配慮する」としている。

 府中小の校舎は、町立小中7校の中で最も古く、コンクリートの劣化が進んでいる。町教委が昨年から今年にかけて実施した耐震調査では、震度6強の地震に耐えられる指標を大きく下回った。

 このため町は、現校舎のままでの耐震化対策と比較検討し、「建て替えはやむを得ない」と判断した。(榎本直樹)

(2009.10.31)


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