中国新聞


小学生の求める遊び場は
広島市調査結果 子育て委で公表


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 広島市が小学生を対象に実施した「子どもの生活と意識に関するアンケート」で、児童の約3割が「ボール遊びなどができる広場がほしい」と望んでいることが分かった。市が19日、有識者たちでつくる「市子育て支援委員会」で公表した。

 アンケートは7月、市内全8区から各1校を選び、小学4〜6年生を対象に実施。郵送での回答を求め、64%の511人が応じた。

 「どんな遊び場があればいいと思うか」の質問に対し、「自由にボール遊びなどができる広いグラウンドや広場」との回答が27・4%を占めた。最多だった「天気が悪くても遊べる屋内の遊び場」の28・0%とほぼ同じ比率となった。

 遊び場の現状については15・0%が「不満」か「やや不満」と答えた。うち半数近くが「ボール遊びができないなど自由に遊べない」を理由に挙げた。

 委員会では、広島大医学部保健学科の宮腰由紀子教授が、大学生による同様の調査で「ボール遊びで怒られる」との小学生の意見があったことを紹介。「周囲の住民にも理解を求め、子どもが遊べる環境づくりを進めてほしい」と求めた。

 市緑化推進部によると、市内の街区公園は969カ所(3月末現在)。地元の要望を受け、市がボール遊びなどを禁止している公園もあるという。(赤江裕紀)

(2009.10.20)

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