益田赤十字病院 1人退職で緊急措置 島根県は15日、産科医師が来月から1人減となる益田赤十字病院(益田市)に、県立中央病院(出雲市)の医師1人を臨時的に派遣すると発表した。 益田赤十字が鳥取大から派遣を受けている3人のうち、1人が今月末で退職することに伴う緊急措置。県立中央からの臨時派遣は本年度末までで、来年度以降の態勢は未定という。産科医師が10人から9人になる県立中央は、医師1人当たりの負担が増える見通しになった。 津和野町、吉賀町を含む益田圏域で分娩(ぶんべん)を取り扱っているのは益田赤十字だけ。2008年は586件だった。同市内のクリニックが昨年9月に分娩を休止したため、件数増が想定された益田赤十字は、昨年11月から里帰り出産の受け入れを休止している。 会見した県医療対策課の岸川慎一課長は「大学、益田市、病院ともよく協議し、出産の取り扱いが継続できるよう、県も全力をあげる」と話した。(金山努) (2009.9.16)
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