田布施2高「田布施農工」 長門3高「大津緑洋」 山口県立高の再編で県教委は11日、田布施町の田布施農と田布施工を統合して来年開校させる新高校の校名を「田布施農工高」と発表した。地元で統合に反対がある長門市内の大津、日置農、水産の3校も統合し、2011年に「大津緑洋高」として開校させる。 高校教育課によると「田布施農工高」の校名は、統合する農業高と工業高の歴史を継承する狙い。田布施農の校舎を使い、生物生産▽食品科学▽環境土木▽機械制御―の4学科(いずれも定員40人)を設け、来年4月に開校する。 長門市の3校は本年度内に統合し、来年4月にも新高校を開校させる構えだったが、開校は11年4月とする。校名は「大津緑洋高」で、統合後も3校の校舎を使う県内初の3キャンパス制を採用。普通科と農業系学科、水産系学科を設ける。 高校教育課は「教員が各キャンパスを移動しながら、生徒に幅広い教育を提供できる。準備期間を十分取り、住民にしっかり説明したい」と強調。一方、「長門市内三県立高校の統合に反対する市民の会」の今浦丈志代表(64)は「誠に遺憾。地元の理解は得られておらず、統合方針凍結の署名活動を展開する」と話している。 県教委は、2校開校の条例改正案を県議会定例会に提出する。(荒木紀貴、山田英和) (2009.9.12)
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