生徒転落受け府中町教委 年内に柵設置や修繕 広島県府中町教委は7日、府中中の校舎4階から女子生徒が転落した事故を受け、町立全7小中学校で危険個所の対策工事を実施する考えを明らかにした。事故後の緊急点検の結果、7校の24カ所で「すぐに改善する必要がある」と判断した。 緊急対策を実施する24カ所には、校舎内のトイレの窓の位置が低く、転落する恐れがある▽階段の柵の一部が外れ、ロープを張っている▽図書室の窓際に本棚があり、よじ登れば外に落ちる恐れがある―などがある。 町教委は9月にも、転落防止の柵や網の設置、修繕工事に着手。年末までに24カ所の対策工事を終える。 町教委は事故後の7月31日、7校に校内の施設、設備の安全点検を指示した。生徒・児童が転落や事故の恐れがある危険個所が計98カ所に上り、うち24カ所について、すぐに対応する必要があるとした。残る74カ所は来年度以降に改修工事を実施する。 土居進一郎教育長は「事故が起き、誠に申し訳ない。危険度の高い個所を優先し、早急に安全対策を講じたい」と話している。(榎本直樹) (2009.8.8)
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