中国新聞


妊産婦にヘルパー派遣
呉市 サポート事業の対象拡大
来月から受け付け 自宅で料理や掃除


 妊娠中やお産の負担を軽減するため、呉市は妊産婦の家事などを手伝うヘルパーを派遣する事業をスタートさせる。子育て家庭に限定していたファミリーサポートセンター事業の仕組みを活用し、対象を拡大。全国的にも珍しく、8月3日に支援申し込みの受け付けを始める。

 現在の事業は、援助を受けたい人(依頼会員)と援助する人(提供会員)の会員制の組織として運営。援助内容や居住地などを基に市ファミリーサポートセンターがマッチングをし、家事や育児を1時間600〜700円で手伝う。

 依頼会員はこれまで生後57日から中学3年生までの子どもがいる市民に限っていた。

 新事業は、母子手帳を受け取ってから子育て支援を受けるまでの人に対象を拡大。仕組みは同じで、研修を受けた提供会員が妊産婦の自宅で料理や掃除、買い物などを手伝う。出産直前から産後は家にこもりがちな母親の不安や孤独感を軽減させる狙いもある。

 子育て家庭向けの事業は、市が2001年に導入。厚生労働省の交付金事業で現在、市内の依頼会員は1008人、提供会員387人、両方兼ねる会員は202人に上る。

 市子育て支援課は「妊娠中の不安が産後も続かないよう安心してお産ができる支援をしたい」としている。同センターTel0823(25)4122。(新本恭子)

(2009.7.23)


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