東広島市「音楽のまち構想」 児童教室 大学から講師 東広島市は、小学生に音楽に親しんでもらおうと、約2700万円を掛けてバイオリンなどの楽器を購入し、市内に学舎を置く広島大やエリザベト音大などの関係者にレッスンしてもらう。本年度策定する「音楽のまちづくり構想」の一環で、計画段階の市民ホール(仮称)の活用策などを探る。 計画では、楽器に触れた経験の少ない小学生を募り、市内に教室を1〜3カ所開設。チェロやトロンボーン、電子ピアノなどは市が購入し無償貸与する。市と昨年連携協定を結んだ2大学などから講師を派遣してもらう。 7〜9月、2大学の教員らをメンバーに事業検討委員会を開催。教室運営やレッスン方法を協議し、実証実験を兼ねて半年間の教室を開く。 市によると、地方自治体が主体の本格的な音楽教育事業は県内で初めて。所管の市企画課は「スポーツ少年団のように子どもが気軽に参加できる仕組みにしたい」とし、将来的には独立組織とする予定だ。 市は総事業費50億〜60億円の市民ホール(2014年度完成予定)を計画し、5月末には7億5千万円でJR西条駅前に建設予定地を購入した。市企画課は「将来的にはジュニアオーケストラを編成し、市民ホールを舞台に活躍してほしい」としている。(下久保聖司) (2009.6.26)
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