中国新聞


「育児に不安」4割以上
乳幼児保護者に大竹市が調査
調査医療の充実要求も


 大竹市が乳幼児の保護者を対象に実施した子育てアンケートの結果によると、四割以上が育児に不安や負担を感じていた。育児にかかる出費などが主な理由。市は「半数近くが不安を持つ結果を重く受け止め、今後の施策に反映させたい」としている。

 育児への不安や負担について、「非常に感じる」(7・5%)と「少し感じる」(38・1%)と答えた人が計45・6%に上った。「感じない」「あまり感じない」は、計52・6%だった。

 日ごろ気がかりな点(複数回答)では、「出費がかさむ」が45・9%でトップ。「しかり過ぎている気がする」の40・5%、「病気や発育」が35・8%と育児の悩みが続いた。

 充実を期待すること(複数回答)は「子連れで出掛けやすい場所の増加」(68・0%)「安心して医療にかかれる体制」(67・8%)「保育所などの費用負担軽減」(64・7%)が上位を占めた。

 市の育児支援策の認知度を尋ねると、市立図書館の「おはなし会」や「保健師への相談」は、八割以上が知っていた。一方、市シルバー人材センターの家事援助や家庭児童相談室は四割以下にとどまった。

 市は、調査結果を本年度にまとめる新たな次世代育成支援行動計画に反映させる考え。

 調査は二月、七百五十三世帯を対象に実施し、回答率は51・5%だった。(川崎崇史)

(2009.5.13)

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