中国新聞


子育てスペース定着
広島のアリスガーデン
開設1年 催し充実


 子ども連れでも安心して街に出掛けられるようにと、広島市中区のアリスガーデンで始まった月一回の子育て支援スペースが四日、開設一周年を迎える。大学生が読み聞かせをすれば、母親たちは雑貨を売ったり、演奏を披露したり。子育て世代のふれあいの場としても定着してきた。

 商店街のにぎわい創出も狙い、昨年五月にスタート。授乳やおむつ替えのテントに加え、子どもの遊び場もある。最近開かれた四月十八日には、開始時の五倍近い約八十人が利用した。

 遊び場には昨夏からボランティアの大学生の姿も。広島文教女子大(安佐北区)で子育て支援を学ぶ学生たちだ。粘土遊びや絵本の読み聞かせに工夫を重ねる。手作り雑貨を売るコーナーや、母親が中心の「広島きらきら母交響楽団」の演奏会など、発表や親同士のふれあいの機会も充実してきた。

 都心に定着した子育てスペース。予想を上回る盛況に、コーディネートする市民グループ「子育ておたがいさま〜ズ」の金子留里代表は「若い親たちに安心してもらうのと同時に、子育てを応援する人々がいることを、ここから発信していきたい」と意気込む。

 五月は四、五の両日で午前十一時から午後三時まで。カーネーションやこいのぼりの絵を描いた模造紙に紙製の花をあしらう催しや、ビーズのアクセサリー作りを予定する。(新田葉子)

(2009.5.1)

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