福山の子ども図書館10周年 スーパー内 読み聞かせも
福山市入船町のイトーヨーカドー福山店内の子ども図書館が二十一日、開館十周年を迎える。買い物の合間に立ち寄れる図書館として延べ五十二万六千五百冊を貸し出す人気ぶりだ。 一九九九年に開店と同時にオープンした。地域貢献をうたい、イトーヨーカ堂(東京)が中四国九州地方で唯一設けた。広さは百九平方メートル。絵本を中心に約八千二百冊を所蔵する。利用は無料。登録制で二週間で三冊貸す。司書一人を含むスタッフ四人がいる。 毎日絵本の読み聞かせ会を開き、未就学児らが十人ほど集まる。週一回利用するという同市光南町の主婦沢田嘉乃さん(36)は「子どもが騒いでも気をつかわないので利用しやすい」と魅力を話す。 十周年記念でクマのプーさんのパネル展など記念行事を展開中。十一日午後二時半からおはなし会を開く。伊藤牧子司書は「子どもの日常生活に本がある環境を提供し続けたい」と話している。(赤江裕紀) (2009.4.8)
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