拠点病院へ岩国市 産科医負担減図る 岩国市は十一日、産科医師不足に対応するため、市内の拠点病院への「院内助産所」設置を検討する考えを示した。正常分娩(ぶんべん)を助産師に任せ、産科医の負担軽減を図る仕組みで、県内では防府市で導入例がある。 この日の市議会一般質問で、高木博健康福祉部長が全国で広がっている院内助産所に触れ、「産科医療を守るため(助産師との)連携が必要。導入を協議したい」と述べた。市が設置を想定するのは、市内の愛宕山開発事業跡地に移転予定の国立病院機構岩国医療センター。市が助産師を常駐させる方法が考えられるという。 市によると、現在、産科がある市内の医療機関九施設のうち、分娩を扱うのは三施設。八月には一診療所が分娩を取りやめ、産科医の負担増などが深刻になっている。(和多正憲) (2008.12.12)
|