中国新聞


親子に優しいお出掛け冊子
三次の子育て女性ら 年内完成へ
飲食店や公園チェック


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冊子の編集方法について話し合う子育て中の母親たち

 三次市の子育てサークルや障害がある子を育てる親の会のメンバーらが、子連れに優しい飲食店や公園などを紹介する冊子作りに取り組んでいる。「子どもと一緒に外出を楽しむ手助けになれば」と意気込んでいる。

 子育て中の女性約三十人が四月に活動を始めた。編集内容や取材状況の確認などの会議は、親子のつどいの広場で、子どもを遊ばせながら実施。紹介施設は、メンバーがカメラ片手に子どもと一緒に訪問して取材した。

 冊子には施設ごとに、おむつ替えシートがあるトイレや授乳室、ベビーカー用のスロープなどの有無をマークで紹介。「遊具の近くにトイレがある」「大きな木が日陰をつくり、日差しの強い日でも安心」など、「ママのひと言」も添える予定にしている。

 「子連れでの外出は自分の自由にならず大変。気軽に行ける場所を知ってもらいたい」と西酒屋町の安長香織さん(35)。冊子作りの発案者で上志和地町の村岡亜希子さん(29)は「授乳室がなく困った記憶がある。冊子を見て、施設側も子育て環境の充実について考えるきっかけになれば」と期待する。

 市の市民予算提案制度を活用。冊子は今年中に完成予定で、つどいの広場や紹介施設などで無料配布する。(余村泰樹)

(2008.12.5)


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