中国新聞


しつけて呉はし
NPO法人、幼児向け開発


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くれケアベックスが開発した子ども向けの「しつけて呉はし」

 呉市の介護用品開発の特定非営利活動法人(NPO法人)「くれケアベックス」が、幼児でも簡単に物をつかめるしつけ用のはしを開発した。五月に発売した障害者や高齢者向けの「呉はし」を応用。二十一日から東京であるビジネスサミットに出品する。

 「しつけて呉はし」は、はしの間に楕円(だえん)形のゴムを取り付けて固定する仕組み。はしに付いた輪に指を通して安定させる従来のタイプに比べてずれにくく使いやすいという。先端は平たくして物をつかみやすくした。

 商社から要望を受けて五月に開発を開始。市内の保育園で二―五歳児に実際に使ってもらい、長さや太さ、形の改良を重ねた。母親らにも「嫌がらずはしで食べるようになった」と好評だったという。

 ビジネスサミットでは、教材を扱う商社など十社から事前に商談予約があった。対象年齢は二、三歳で十二月中の発売を目指す。価格は一膳(ぜん)千円程度を予定する。(新山創)

(2008.10.21)


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