中国新聞


大学進学率10年で最高
大量退職受け就職も
今春の山口県内公立高卒業生


 山口県内の公立高校と公立中等教育学校を今春に卒業した生徒が、大学や短期大へ進学した割合、就職した割合とも前年を上回り、いずれも過去十年で最高を記録した。逆に専門学校や予備校などへの入学割合は減っている。県教委がまとめた進路状況調査で分かった。

 五月一日現在の状況を調べた。今春の卒業生は前年比五百五十六人減の九千二百六十九人。うち大学・短大へ進学したのは四千百五十八人で全体の44・9%。前年より1ポイント増えた。

 進学した大学の県別内訳は、県内21・5%▽福岡19・2%▽広島14・7%―と三県で55%を占めた。専門学校・予備校などに進んだのは二千百二十人で2・3ポイントダウンした。

 就職したのは29・1%にあたる二千六百九十六人。団塊の世代の大量退職に伴い採用が好調で、就職者の割合は前年より2・3ポイント増え、五年連続で上昇した。

 県教委高校教育課は大学・短大への進学割合が増えたことについて「大学の全入時代が背景にあることに加え、全県的に進学指導が充実した成果」とし、就職も「キャリア教育を重点にやった結果、目標を持った生徒が育っている」と受け止めている。(石井雄一)

(2008.10.12)


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