海田東小で日本語教室 ブラジルなど外国人の児童が多い広島県海田町の海田東小で、住民がボランティアで学習を手伝う取り組みが始まった。言葉の壁がある児童を地域ぐるみで支え、共生する地域づくりにつなげる狙いだ。 外国人児童を対象に日本語を教える「アミーゴ(友だち)教室」に、今月から「アミーゴボランティア」と名付けた五十―七十歳代の住民が毎日一―四人、参加する。級友が国語や算数の授業を受けている間、教員と一緒に計算や漢字の学習をアドバイスする。 校区に外国人が働く自動車部品工場などが集まる同小は、児童四百七十九人の約一割の四十七人が外国人で、ブラジル人が四十人を占める。 同小は一九九二年から日本語教室を設け、現在は二人の日本語担当教諭を置く。さらに町採用のポルトガル語を話す非常勤講師一人も週二回、指導を補助する。ただ、日本での滞在年数が異なる児童たちを教員だけでフォローするのは難しく、同小が町国際交流協会を通じてボランティアを募集した。 現在、十人が登録。主婦谷田洋子さん(67)は「国籍に関係なく地域の子どもを温かく見守りたい」と話す。ブラジル出身の二年ビトリア・タテイシちゃん(8)は「やさしく教えてくれて助かる」と喜んでいる。(小畑浩) (2008.10.10)
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