中国新聞


ファミリープール事故
最深部1.6メートル見直しへ
広島市 水深調節の床設置


photo
事故を受け、水深の見直しが検討される50メートルプール

 広島市は、七月に小学三年の男児がおぼれた市立の中央公園ファミリープール(中区)の水深を浅くする検討を始めた。事故の教訓から、最も深い部分の一・六メートルを、一・二メートル以下にする。二十四日、市議会建設委員会で明らかにした。

 施設内の五十メートルプールは〇・八メートル、一・二メートル、一・六メートルと水深に段差があり、それぞれを三つのエリアに分けて開放している。中央部分が最も深く、小学生以下の使用禁止を表示してネットとコースロープで仕切っていた。

 しかし、実際にはコースロープをくぐって出入りでき、この男児は、水深一・六メートルのエリアで沈んでいたのを発見された。

 市は早ければ来シーズンから、一・六メートルの部分に水深を調節するプラスチック製などの「プールフロア」を敷く方法を検討。実際の水深は利用者のニーズも見極めて決定する。

 五十メートルプールは一九七九年、日本水泳連盟公認プールとして整備された。既に公認は外れ、家族向けプールとして使っている。競泳用プールが各区に整備されていることから、プールを管理する市緑政課は「家族連れがより安全に楽しめるレジャー型プールの特色を強めたい」と説明している。(城戸収)

(2008.9.25)


子育てのページTOPへ