中国新聞


妊婦健診、無料受診を14回に拡大
安芸高田市、来年度から


 安芸高田市は、現在五回まで無料受診できる妊婦健診を、来年度から十四回に拡充する。育児環境整備の一環で県内では最多の取り組み。

 健診の一回当たりの費用は初回が一万円以上、二回目以降は千五百―五千円程度。市内の母子手帳の年間交付は約二百人で、拡充分の約一千万円を来年度予算に計上する。市外での受診もできる。本年度申請済みで来年度出産する人も追加無料券が受けられる。

 健診は、血液や感染症検査、診察などを行う。厚生労働省では妊娠初期から六カ月まで四週間に一回、七―九カ月は二週間に一回、十カ月以降は毎週と出産までに十四回程度の受診を指導。五回までの受診を地方交付税措置で国費負担している。現在の県内最多は三次、庄原市の十回。

 安芸高田市は育児環境整備を進めており本年度、年齢制限のない超音波健診を五回まで無料受診できる優遇制度を導入。市保健医療課では「申請を早めにし制度をフル活用してほしい」と利用を呼び掛けている。(澄田真)

(2008.9.25)


子育てのページTOPへ