中国新聞


温か 布の絵本や遊具
安芸区の女性グループ手作り
子育て支援 貸し出しへ


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布製の絵本(手前)や遊具を手作りする「アイアイ」のメンバー

 広島市の安芸区図書館で活動するボランティアグループ「アイアイ」が、布製の絵本や遊具作りに取り組んでいる。素材の温かみを感じながら、安全に遊んでもらおうと、十一月にも図書館で貸し出しを始める。

 「アイアイ」は、図書館が開いた布の絵本作り講習会の受講者たちが昨年九月に結成。二十―六十代の主婦ら女性七人で月二回、作業している。これまで絵本四冊を完成させた。

 フェルトを重ねたりボタンを縫いつけたりして、動物などを立体的に仕上げており、視覚障害のある子も楽しめる。ボタンの付け外しは手先の訓練にもなる。絵本だけでなく、エプロンのポケットに人形を入れたりしながら物語を展開する「エプロンシアター」も作っている。

 代表の保育士野口幸恵さん(50)=安芸区=は「発達に応じて大きさや形を調節できる手作りの良さを広めたい」と強調。子育てへの活用を願う。

 活動は、毎月第二、第四木曜の午後二時から。メンバーも募集している。安芸区図書館Tel082(824)1056。(小畑浩)

(2008.9.4)


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