ひろぎん経済研 広島の2ヵ所で調査 効率的人材配置探る ひろぎん経済研究所(広島市中区)はトヨタ自動車の生産方式を参考に、託児所の効率的な運営手法を探る調査を始める。サービス業の生産性向上を図る経済産業省からの受託事業。託児に「トヨタ方式」を取り入れる試みは珍しいという。 調査の柱は、作業の標準化▽効率的な人材配置▽人材育成―の三点。託児所運営のロジテックベベ(同)、製造業経営コンサルタントのモノづくり経営研究所イマジン(西区)とともに「こども寺子屋・コンソーシアム」を発足させて調査に当たる。 トヨタ方式を研究している元マツダ技術者でイマジン代表の日野三十四さんが今月下旬から約一週間、広島市内の託児所二カ所を観察。効率の低下につながる課題を調べ、スタッフ全員が作業内容や手順、課題を把握できる仕組みを考える。 人材配置は、車の部品を必要な時に取り寄せるトヨタ式の「かんばん方式」を手本とする。スタッフの出勤希望日や習熟度をデータベース化し、子どもの年齢や人数に応じて機動的に体制を整えるシステムを構築。来年二月までに実践・検証し、調査報告をまとめる。 谷口康雄経済調査部長は「介護など他のサービス業への応用も視野に、新しい経営モデルを検討したい」と話している。(奥田美奈子) (2008.8.15)
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