在宅障害児に希望の光 給食・バスの充実が課題
東広島市で暮らす障害がある子どもと保護者に一筋の光が差した。八日、県教委が県立西条特別支援学校(同市西条町)の入学条件緩和を決定。署名活動などを続けてきた障害児の親でつくる「未就学児親の会ひまわり」のメンバーは「第一歩を踏み出せた」と喜んでいた。 西条特別支援学校はこれまで、併設施設の入所者に限って入学を認めてきた。ひまわりは昨年十二月から、在宅障害児も同校に通えるよう求める署名活動を展開。約一万四千四百人分を県教委に提出した。 県教委はこの日、従来の規制を撤廃し、保護者の市内居住などを条件に認めるとした。ひまわりによると、同校への通学を希望する児童と生徒は少なくとも約三十人いる。 「給食やスクールバスのニーズが高く、内容の充実を求めたい」と、ひまわりの織田真澄代表(41)。県教委は通学人数などを基に給食やバスのほか、医療ケアが必要な子どもに対応するための看護師の配置を検討する。 来年、六歳の長男が就学する青木恵さん(33)は「病院が近くにあり安心できる。子どもが学校で楽しく過ごす時間を少しでも多くしてあげたい」と話している。(小山顕) (2008.8.9)
|