吉田・高宮・甲田 小麦粉や油高騰 安芸高田市内の吉田、高宮、甲田町の各学校給食運営委員会は九月から、小麦粉や食用油などの食材高騰を受け、一食当たり五―二十円値上げする。 吉田、高宮町の六小学校は十円、吉田幼稚園が五円、炊飯施設を持たない甲田町の三小学校は二十円引き上げる。 市内の学校給食調理場は、合併前の旧町の体制を引き継ぎ計八施設ある。五町に各一施設、甲田町のみ学校ごとに三施設。値上げは各施設の運営委員会が決めた。多くの施設が、ワカメやシイタケなど一部食材だけでも一食五円以上の値上げが必要としている。 各施設は食材高騰に対して、デザートを減らしたり、割安な鶏肉を多用したりして低コスト化に努めてきた。しかし、既に赤字が出る施設もあり、現行価格では大幅な給食の質の低下は避けられないため値上げを決めた。 九月に値上げしない向原町では、小中学校と向原こばと園が年度内に、他町並みの値上げを検討している。八千代、美土里町は運営資金による補てんなどで対応しているが、食材高騰が続けば値上げに踏み切る見通しだ。(澄田真) (2008.7.31)
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