市の保育士配置せず 保護者に三次市説明 業者、新たに採用へ 三次市は、九月からの東光保育所の民間委託に合わせ、労働者派遣法違反の恐れがある市の正規保育士四人の配置をやめる考えを保護者に伝えた。昨年度から同保育所に勤務する市保育士四人を一年間、継続配置することが、保護者会の民間委託の条件。市は条件を守れなかったと陳謝し、業者が新たに保育士四人を採用、配置するとして、保護者に理解を求めている。 市は十一日夜にあった保護者説明会で、業者と市の保育士が混在して業務すれば、同法違反の恐れがあると広島労働局から指摘を受けたと説明。四人の市保育士に替わり、業者が新たに採用する保育士四人を配置する方針を示した。七月下旬―八月上旬で募集し、八月十日までに面接する予定という。 前市長の任期中の昨年十一月、保護者会は民間委託の条件として、市保育士四人を一年間配置するよう要求し、市が了承していた。説明会で保護者からは「三月の説明では、市の保育士を必ず残すと言っていた。約束と違う」「今いる正規の保育士を頼りに相談している。抜けてほしくない」などの意見が出た。 市子育て支援局の横光春市局長は「当初の条件を断念せざるを得ず申し訳ない。市保育士四人の替わりをしっかり確保し、不安が生じないようにしたい」と話している。(余村泰樹) (2008.7.18)
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