中国新聞


意見はね返せる児童育て
カエル人形効果あり
東広島・高屋西小


 東広島市高屋町の高屋西小は、児童に対話の大切さを教えようとカエルに似た独自のマスコット「はねかえるん」を作った。十八日にあった食育の研究授業では、児童の活発な意見交換を引き出し、よくかんで食べる大切さを教えた。

 二年生のクラスで、「はねかえるん」を持った担任が「意見は互いにはね返っていますか」と話し合いを促しながら教室内を回る。おにぎりを食べた二十七人の児童から「よくかむと勝手にのみ込んだ」「かみ続けると甘くなった」と意見が相次いだ。

 マスコットは、田川恵子教諭(34)が考案した。羽を広げたユニークなカエルで、相手の意見をしっかり受け止める姿勢を表現。大きな目と口は、相手を見てはっきり話す大切さを伝えている。

 六月上旬から黒板に張るなどして目立たせると、児童が話を集中して聞いたり、返事が良くなったりする効果が出てきたという。

 生田一人校長は「コミュニケーションの大切さを小さいころから教え、相手の目をきちんと見て話ができる大人に育てたい」と話している。(小山顕)

(2008.6.18)


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