三次市長、2ヵ月延期表明 三次市の村井政也市長は十日、市議会全員協議会で、七月一日からの東光保育所民間委託を二カ月延期し、九月一日に変更すると表明した。 村井市長は「保護者や地域住民に十分な説明をするには七月一日の移行では困難。二カ月延長し、残された時間で理解を得るために最善の努力をしたい」と述べた。移行後も配置する市保育士四人が労働者派遣法に違反する恐れがある点への対応や、園児の安全対策など保育内容のガイドライン作成など、市議会が指摘した民間委託の前提条件を解決していく考えを示した。 市長選で民間委託の一年間凍結を訴えていた点について、村井市長は「三月三十一日に成立した契約は有効かつ非常に重く、契約社会の中で覆すことはできない。民間委託の是非論も含めて十分協議したかったが、断腸の思いで決定した」と述べた。 東光保育所民営化をめぐっては、本年度一般会計当初予算案などを審議する定例会で二度の再議の結果、四月一日からの民間委託の三カ月間延期を盛り込んだ予算が成立していた。(余村泰樹) (2008.6.11)
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