中国新聞


子育てサポーター不足
広島市と市民グループ「養成講座に参加を」


 有料で子どもの保育園送迎や自宅での一時預かりをする「子育てサポーター」の利用者が急増し、受け入れ側の人数が不足している。それぞれ制度を運営している広島市と市民グループは、サポーター養成講座への参加を呼び掛けている。

 当初は「個人に子どもを預けるのは不安」との意識が根強く利用が伸び悩んだが、口コミで人気が高まった。市全域をカバーする市の「ファミリー・サポート・センター」(FSC)の利用登録者は九百二十三人。二〇〇五年の発足当時の約四倍にのぼる。

 登録サポーターは四百十人。利用登録者の五割に満たず、依頼に応えられないケースも出ている。南区の主婦(27)は「近所でなかなか見つからない」と、一歳児を預けるサポーターを探している。

 安佐南区と周辺でサポーターを派遣する市民グループ「e子育てセンター」でも、利用者は〇四年の発足当時に比べ、約三倍に膨らんでいるという。

 サポーター不足の解消に向け、FSCの植川由美子アドバイザーは「無理のない範囲でできる『地域の子育て支援』と思って、ぜひ参加してほしい」と呼び掛ける。

 両団体は近く、育児の基礎知識、救急法などを学ぶサポーター養成講座を開く。FSCは六月五日から二十七日までで計五回。午前九時半から中区の健康科学館で。無料。定員八十人。Tel082(246)9100。

 「e子育て」は六月二日から七月七日までで計五回。午前九時半から、安佐南区の祇園公民館で。受講料と教材費で計五千五百円。定員十人。ファクス兼用Tel082(874)5599。電話受け付けは火―金曜日の午前九時半から午後二時。(西村文)

(2008.5.27)


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