保育園に緊急通報装置 広島市 不審者侵入を想定
広島市は、すべての市立保育園に、緊急時に園の位置や連絡先を警察に知らせる非常通報装置を整備する。警察官が駆け付ける時間を短縮するのが狙いで、六月に本格稼働する。 全九十保育園と県警通信指令室を電話回線で直接結ぶ。各園とも事務室と保育室の計四カ所に、通報ボタンを設置。不審者侵入など緊急事態発生時に押すと、指令室のモニター画面に園名や電話番号が表示される。 一一〇番に比べ、場所や連絡先が瞬時に分かるため、警察官の到着が早まる見込みだ。装置は設置済みで、県警が担当者を派遣して設置状況の確認作業をしている。 市は二〇〇一年度から、園と警備会社を結ぶ通報装置を導入し、警備会社経由で警察に連絡していた。さらに時間を縮めるため仕組みを変更した。市の古池誠治保育課長は「迅速対応はもちろん、職員や保護者の安心にもつなげたい」と話している。(金井淳一郎) (2008.5.14)
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