山口県公立高入試 2000年度以降 応用力不足目立つ 山口県教委は二十一日、今春の公立高校の入試の得点状況を発表した。五教科二百五十点満点で、平均点は一三三・七点。二〇〇〇年度に正答率六割を目標に定めて以降、最低となった。県教委高校教育課は「各教科とも基礎的な問題は学習の成果がみられるが、応用力が不足気味」としている。 各教科の平均点は五十点満点中、国語二九・二点▽社会二九・七点▽数学二四・六点▽理科二七・一点▽英語二三点。社会が前年比三点増えたほかは、〇・六―二・八点の減少。特に理科と英語は過去最低となった。五教科平均では二・九点下がった。 国語は古文・漢文、社会は出来事の背景を問う問題の正答率が低調。数学は論理的思考、理科は身近な自然現象の考察、英語は状況にふさわしい表現などが低かった。 高校教育課の担当者は「誤答の目立つ問題を分析し、策定する学習支援プログラムに反映させたい」と話している。(桑田勇樹) (2008.4.22)
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