チャイルドライン 中国地方8団体、来月から 共通ダイヤルで週6日 子どもの悩み相談を電話で受ける「チャイルドライン」を運営する中国地方五県の民間八団体が五月、共通フリーダイヤルを設ける。混雑時や活動が休みの日を補い合う体制づくりで、それぞれ週一〜四日の相談日は週六日に増える。県域を越える連携は全国初という。 新体制は五月十二日にスタートする。地元の団体が活動していない日や相談が立て込んでいる場合は、他県の団体につながる仕組み。月―土曜日の午後四―九時に無料で相談を受ける。 ボランティアたちで運営する各県の団体はこれまで、人手や資金の不足で相談日を限定せざるを得なかった。 広島市西区の「ひろしまチャイルドライン」(上野和子理事長)の活動は今、週四日の午後三―九時。一件で一時間余りかかる相談もあり、設置三回線すべてがふさがることもしばしばだ。 いじめや人間関係の悩みが目立つ相談の件数は昨年度、約四千六百件に。NTTコミュニケーションズ(東京)によると、かけてきた電話の約二割しかつながっていない。 各県の団体は四年前から年一回、一週間に限り共通フリーダイヤルを設けてきた。その実績が認められ、特定非営利活動法人(NPO法人)チャイルドライン支援センター(東京)が一部費用の支援を決め、通年の体制づくりが実現した。 上野理事長は「いつかけてもつながる安心感が、子どもとの信頼関係を深める」と強調し、ボランティア相談員も募っている。新設フリーダイヤル0120(99)7777。全国キャンペーンが始まる五月五日からつながる。(新宅愛) (2008.4.17)
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