尾道市新事業 本年度は1050人が対象 尾道市は本年度、一歳六カ月の子どもに絵本を贈る事業「ブックスタートプラス」を始めた。県内の自治体では初の取り組みで、親子の触れ合いや本への親しみを深めてもらう。 事業は、一歳六カ月児健診と同じ会場で開き、五種類の絵本の中から一冊を選んでもらう。絵本の読み聞かせ活動をするボランティアも参加し、会場で朗読したり親に読み方のこつを教えたりする。 九、十の両日、門田町の市総合福祉センターで絵本のプレゼントがあり、計四十一組の親子が訪れた。娘の乃(の)愛(あ)ちゃん(1)と一緒に訪れた看護師山本麻衣さん(30)=新高山=は「いろんな本を読み聞かせてもらい、今後の絵本選びの参考になった」と満足そうだった。 ブックスタートプラスは市の新規事業で、市社会福祉協議会に業務を委託。事業費は二百万円で、本年度は千五十人の子どもに絵本を贈る計画。市総合福祉センターのほか御調、因島、瀬戸田の三会場でも実施する。 市社協は二〇〇二年度から、四カ月を迎えた子どもに絵本を贈る事業「ブックスタート」を独自に展開。該当する子どもの90%以上が利用している。(榎本直樹) (2008.4.11)
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