PFI方式で建設、維持
広島県立可部高(広島市安佐北区)は四月、現在地の南東五百メートルの高台に建てた新校舎に移る。制服も一新、開校九十六年で新しいスタートを切る。 三・三ヘクタールの敷地に、鉄筋三階一部二階建て校舎や体育館、武道場延べ計一万二千平方メートルを新築。普通教室が二十五、情報処理など特別教室が十四、少人数の四教室がある。雨水をためて樹木の水やりに使う木製のたるを備え、屋上の一部に芝を植えた。 グラウンドは一万八千平方メートルで夜間照明などを備える。県教委が二〇〇四年度から造成・建設を進めていた。現在とほぼ同じ規模になる。 民間資本を導入したPFI方式で建設、解体と二十年間の維持管理委託の費用も含めて約二十三億円。移転先の民有林の取得、造成の費用は約二十億円だった。現在のグラウンドが、国土交通省が計画する太田川水系の根谷川の拡幅工事部分に当たるため、全面移転となった。同省から約二十八億円の補償を受けた。 可部高は一九一二年に現在地に開校。現校舎は築三十年で、体育館は二十一年前に建てられた。五月十七日に記念式を行う。(西村比登志) (2008.3.15)
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