中国新聞


周南市急病診療所
徳山中央病院へ小児科部門移設
利便性向上図る


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周南市休日夜間急病診療所の小児科移設の検討が進む徳山中央病院の西棟。1階部分を改装する計画だ

 周辺の道幅が狭く、場所も分かりにくいため市民から改善の要望が強い周南市慶万町の市休日夜間急病診療所の小児科部門を、約二キロ東に離れた徳山中央病院に移す計画が進んでいる。患者の利便性が向上する上、重い症状の場合は同病院ですぐに対処できる利点がある。

 市や同病院によると、西棟一階の救急室の奥にあるリネン室などを改装する計画。市と下松、光両市や医師会、消防本部など二十団体でつくる周南地域救急医療研究部会で検討を進めている。

 現在の診療所は周南市が設置。休日の午前九時―午後五時、平日は午後七―十時まで診療する。小児科は三市内の小児科医のほか、山口大、広島大付属病院の応援も得て、医師三十二人が輪番で当たっている。

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 医療法では、病院内に経営体の違う病院や診療所を開設できないため、開設者は同病院となる見通し。診療所に勤務する医師との契約や、事故の責任などもこれから詰める。休日夜間急病診療所の内科、外科は従来通りとする。

 市は早ければ、六月の市議会定例会に診療所の設置条例改正案や補正予算案を上程したい考え。認められれば十月にも、移設後の診療が始まる。

 診療所の小児科は、共働きや核家族化が進み、利用が増え続けている。二〇〇六年度は七千二百九十三人で、全体の55%を占める。うち周南市は五千十八人、下松市は千三百十人、光市は四百五十七人だった。

 現在の診療所は、道幅が四―五メートルしかない住宅地の立地。小児科医が〇六年、保護者七百三十八人に実施した調査で七割以上が「場所が良くない」と答えた。(持田謙二)

(2008.2.29)


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