広島市1時間 子育て家庭に配慮 広島市は、市内の児童館で平日午後五時半までとしている「留守家庭子ども会」について、四月から運営時間を一時間延長し、午後六時半までとする。児童館などの将来像を論議していた市の総合的放課後対策あり方検討委員会(委員長・小池源吾広島大大学院教授、十一人)の提言を受け、子育て家庭に配慮することにした。 児童館は市内百二カ所にあり、学校の放課後に留守家庭の子どもを無料で預かる。検討委は、仕事をする保護者の事情をくみ、運営時間を延長するよう求めていた。さらに、子ども同士で勉強を教え合う学習会の実施や、職員が障害児支援の専門研修を受けることなども提言している。 検討委はこのほか、留守家庭子ども会の無料運営を高く評価。十七政令市のうち十一市が有料化している点に触れながらも「子育て支援の柱として重要な役割を担う」などとし、制度の維持を求めた。 提言はこのほか、児童館の運営方法について、指定管理者制度への移行については「慎重な検討が必要」とした。同時に、社会福祉協議会や町内会などを例示し「児童の健全育成のノウハウを持つ地域団体が担い手になることが望ましい」と指摘。複数の地域団体でつくる「運営協議会」による期間限定のモデル運営も提案している。(石川昌義) (2008.2.16)
|