山口県教委、改定 ▽地域と連携強化 山口県教委は、学校の児童、生徒の安全確保や防犯体制をチェックする独自の「40の点検項目」を改定した。登下校を見守る地域のスクールガードとの連携や、校舎への侵入防止策を強化。三月末に幼稚園から高校まで約六百四十校・園で新項目による点検をし、公表する。 新項目は、防犯体制▽地域やPTAとの連携体制▽不審者侵入防止の体制▽不審者侵入時の緊急体制▽登下校時の安全管理▽学校行事などの安全管理―の六分野。四十項目すべての実施を目標に、現段階での状況をチェックする。 改定では、内容が似通っていた項目を三十項目に整理したうえ、新たに十項目を加えた。すべての小中学校区でスクールガードが組織されたのを踏まえ、「学校が主体となった連絡会議の開催」「侵入防止体制の保護者、関係者への周知」などを新設した。 また、半数の学校で不審者の侵入防止への施設改善が進んでいないとして、「使用しない校門の施錠や閉鎖」「見通しが確保できない出入り口の管理」などを追加。事件、事故への対応策を記した「学校安全計画」の作成も求めている。 点検項目は二〇〇一年の大阪・池田小児童殺傷事件を機に作成。これまでに六回、一斉点検をした。(高橋清子) (2008.2.7)
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