尾道市医師会発 助産師ら出前授業
尾道市医師会の「性感染症(STD)・エイズ対策プロジェクト委員会」は、市内の学校でエイズなどをテーマにした出前授業を開いている。近年、患者が増える傾向にあるSTDやエイズに対する正しい知識を、若者に身につけてもらう。 十七日には、市医師会の宮野良隆理事と市立市民病院の助産師二人が、瀬戸田町の生口中を訪問。全校生徒五十五人と保護者を前に宮野理事は「エイズウイルス(HIV)の増殖を抑える薬はあるが、完治はできない。遊びでの性行為はやめよう」と強調した。 助産師は、赤ちゃんの誕生を描いた絵本を読み聞かせるなどして命の尊さを伝えた。二年平川珠江さん(14)は「自分だけではなく、相手のことも大切に思える人になりたい」と受け止めていた。 委員会は昨年四月に医師や薬剤師、看護師など二十二人で発足し、九月から出前授業を続けている。県内のエイズ患者・HIV感染者は、昨年九月末現在で百七人に上り、二〇〇三年以降は毎年十人以上のペースで増えている。(榎本直樹) (2008.1.18)
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