中国新聞


子育てママの店 順調
光で3人が経営、開店半年
手作り雑貨 口コミで評判


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店内で乳児用の靴について話す左から中本さん、津守さん、川口さん

 子育て中の母親三人が共同経営する光市室積の手作り雑貨店「hito―hana」(ヒトハナ)が、開店から半年で軌道に乗ってきた。手作りの洋服や小物の委託販売や修繕のほか、レンタルスペースも設けている。条件に合う就職先がなく、「それなら自分たちで働く場を」と昨年七月にオープン。売り上げは「緩やかな右肩上がり」とほほ笑む。

 三人は、ともに近くに住む川口雅子さん(36)、津守朋美さん(31)、中本真理子さん(35)。川口さんは七歳を筆頭に三人、津守さんは六歳までの三人、中本さんは七歳と五歳の二人の母親。同じ幼稚園に子を通わせ、働き口を探していた。

 しかし、子育てをしながら働ける職場は見つからず、趣味で子ども服や小物を作っていた川口さんが「修繕の店ならできそう」と二人を誘った。

 三人は開店準備のため十万円ずつ出し合い、海岸沿いの木造二階建ての元貸しボート店を借りた。店舗は広さ十八畳ほどの一階部分。スカートやバッグ、乳児用靴などが並ぶ。木製のボックスも置き、手作り品の作家に貸し出している。修繕用の作業場も確保した。

 子育てや家事をこなしながらの経営。それでも口コミで評判が広がり、開店当初は五人だった委託作家は十二人に、レンタルスペース利用者は二人から二十人に増えた。三人は「気軽に利用できる、地域に根差した店にしたいね」とお互いの顔を見やる。(せい口智子)

(2008.1.17)


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