中国新聞


すっきり自然にわが家でカット
理容師に学ぶ 失敗しないコツ


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 わが子の髪をちょっとだけ切ったつもりが、短くなりすぎたり、斜めに傾いたり…。そんな失敗経験を持つ広島市の母親たちが、「わが家でできるカット法」という講座を企画。理容師から、初心者でも失敗しないコツを習った。(西村文)

 親子連れ二十四組が参加し、安佐南区の理容店「CUT BIZ」店長奥元香里さん(37)が実演と解説をした。用意した道具は、散髪用のスキバサミと目の細かいクシ。切った髪を受ける専用ケープもあると便利だ。いずれも百円ショップで買うことができる。

スキバサミ使用

 初心者でも失敗しない秘密道具がスキバサミ。本来は髪をすくためのハサミだが、「初心者はカット全部にスキバサミを使うのがお勧め」と奥元さん。髪を切りすぎる恐れがないからだ。一回に切れる髪は少量なので、二、三回連続して刃を動かすのがポイントだ。

 まずは前髪。切る前の準備が重要だ。額を底辺にして「三角ベース」形に前髪を整え、それ以外の髪をピンで留める。仕上がりの長さを「まゆ毛の下」「目の上」などを目安に決定する。

 いよいよカット。髪少量を指の間に挟み、切り落としたい部分にスキバサミを入れる。刃先で二、三回切ると、自然な感じに仕上がった。

指の腹に当てて

 次は襟足に挑戦。子どもは「丸め」に切るのが、かわいらしく見せるポイントだそうだ。奥元さんは「襟足を左、右、下の三部分に分けて切った後、角を丸く仕上げて」とコツを披露した。

 男の子の母親からは「耳回りのカットが難しい」との声が。奥元さんはカットモデルの男の子の耳に沿わせて指の間に毛を挟み、「指の腹にハサミの刃を当ててカットしてください」。耳がすっきりと見える「坊っちゃんヘア」が完成した。

 乳幼児は動き回るので、くれぐれもハサミの取り扱いには注意を。「寝ているときにタオルを下に敷き、少しずつ切るのがお勧め」と奥元さん。

 講座は、安佐南区の広島経済大であった「子育て応援イベント」(同実行委員会主催)内で開催した。企画した大本美生さん(38)は「一歳の長女の前髪だけでも切れたらいいなあと思い、企画しました。スキバサミを買ってチャレンジしてみたい」と張り切っていた。

(2008.1.14)


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